発達障害には自閉スペクトラム症(広汎性発達障害Autism Spectrum Disorder /ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害、チック症、吃音なさまざまな種類があり、これらは生まれつきみられる脳の発達の違いによるものです。今回は「自閉スペクトラム症」について簡単にお話をしたいと思います。
自閉スペクトラム症(ASD)は、人との社会的な相互関係を築くことが苦手で社会性の難しさがあったり、他者との言葉や視線、表情、身振りなどによるやり取りなどコミュニケーションの難しさがあったり、興味の幅が狭かったりこだわりの強さがあるなど興味や関心の狭さや偏りがあるという3つの特徴があります。またそのほかにも、音やニオイなどの感覚の過敏さを持ち合わせていることもあります。
こういった特徴から、悪気はないのに相手を怒らせてしまったり、自分のことばかり話してしまうなど一方的なコミュニケーションによって社会生活のなかでつまづきやすい場合があります。(引用参考:厚生労働省 発達障害の理解より/政府広報オンライン 大人になって気づく発達障害 ひとりで悩まず専門相談を)
自閉スペクトラム症のこどもたちは生きづらさを感じているケースが多く、療育や人とのコミュニケーション、地域との関わりや社会生活のサポートを行うことでさまざまな経験をしながら成長をしていきます。