自閉スペクトラムは、発達障害のひとつで、主に人とのコミュニケーションを取るのが難しく、独特な興味関心や行動パターンを持ち、こだわりの強さなどの特徴を持っている状態のことを言います。
自閉スペクトラム障害(ASD:Autism Spectrum Disorder)とも呼ばれています。
自閉スペクトラムは、軽度のものから重度のものまで症状の程度が幅広く、ひとりひとり異なる特徴がありますが、主に人の感情や表情、声のトーンなどから相手の感情を理解することが困難なことから、コミュニケーションを取ることが苦手なことが多いです。
また、特定のことに熱中したり、反復的な行動を繰り返したりする傾向がある一方で、自分の興味のないことには関心を示さないことも多いです。
この他にも、音や光、匂いなどに対して過敏に反応することがあります。
このような症状が一般的な症状と言われていますが、自閉スペクトラムは、診断が難しく、症状には個人差があるため、ひとりひとりの症状や状態に合わせた理解と対応が必要です。
しかし、ひとりひとりに合わせた適切な支援を行うことで、自閉スペクトラムに属する人が豊かな社会生活を送ることは十分可能です。